街の中には沢山のお医者さんがいます。風邪をひいたときに掛かる内科、怪我をした時の外科、眼鏡やコンタクトレンズ作るための眼科、鼻炎やアレルギーなどでお世話になる耳鼻科など、沢山の医師が居る中で、歯医者さんは特別です。お医者さんになるためには医師免許が必要ですが、医師免許を取得すれば法律上は内科でも外科でも眼科でも皮膚科でも耳鼻科でも、どんな医療行為もすることができます。

もちろん、お医者さん自身の得意不得意があるでしょうから、何を専門とするかは、その医師に委ねられています。だから自分の得意でない分野の治療を行ったり、専門外として他の医師に任せたりすることが往々にしてあるのです。でも、歯医者さんだけは違います。

医師免許を持っていても、歯医者さんだけにはなることができません。歯医者さんになるためには、歯科医師国家試験という試験に合格し臨床研修という過程を経て初めて歯科医師になることができるのです。つまり、歯医者さんには歯科の勉強を専門的にしなければなることができず、歯のスペシャリストなのです。患者様にとっては、歯医者さんもお医者さんの一人と思いがちかもしれません。しかし、決してそうではなく、歯科医師は特別な資格であり、すべての歯科医師は歯科医療と保健指導をもって公衆衛生の向上と増進に寄与し国民の健康な生活を確保するという目的があるのです（歯科医師法）。

法律でも歯科医師だけが医師とは異なり特別に規定されていることからもわかります。歯の健康は特に重要であることが世間や社会からも認知されているからこそ、歯科専門の医師として、歯科医師が歯の治療のスペシャリストとして認めてられているのです。

つまり、すべての歯医者さんは歯科医師の専門教育を受けているので、ヤブ医者は存在しえないのです。歯科という分野だけでも医学の中では専門性が高いと言えるのですが、さらに最近では歯科医師の中でも、審美歯科などさらに歯科医療を細分化して発展させ研究し追求する動きがみられます。歯科治療の技術も日進月歩で発展し進化します。ご自分の歯のことは、ご遠慮なく、私たち歯のスペシャリストに相談してみてください！