加齢と共に、歯茎はどんどん下がっていってしまいます。
歯茎が下がるとどうなってしまうのかと言いますと、歯と歯の間に隙間が見えるようになり、三角形の隙間が見られるようになります。
歯は先端から根元に向かってとがっているような形状をしているため、歯茎が下がるとその分だけ細くなった部分が見えてしまい、それが隣り合った歯同士に同じことが言えるため、見た目、三角形が出来上がってしまうのです。
この三角形は”ブラック・トライアングル”と呼ばれています。

このブラック・トライアングルは加齢以外でも、矯正治療を受けている方や歯周病にかかってしまった方でもなる事があり、最近では若年層でもできてしまうことが多くなってきています。
歯茎に近い部分に、ぽっかりと向こうが見えるほどの黒い三角形ができてしまえば、特に女性ですとやはり気になってしまう方は多いのではないでしょうか？

ブラック・トライアングルは歯茎が下がってしまうことが原因なので、なるべく歯茎が下がってしまう原因をなくしていくことが重要です。
ちなみに矯正治療によるブラック・トライアングルは、歯を正しい位置に並べ直していく過程でどうしても隣同士の位置が変わってできてしまうものであって、加齢や歯周病などで理由に挙がる歯茎の退縮が原因ではないため、矯正治療が終わるとゆっくりではありますが歯茎が自然と持ちあがってブラック・トライアングルがなくなっていくことが多いです。

問題は歯周病が原因のブラック・トライアングルで、歯周病は歯槽骨の減少に伴って歯茎が下がっていくため、たとえ歯周病が治っても、歯茎が自然と元の位置に戻るのは難しいです。そうならないように気をつけましょう！