いわき市の歯医者さん あべ歯科は痛みが少なく丁寧な治療を心がけます。

【歯医者さんの豆知識】動き続ける歯

あなたは歯並びに自信がありますか?今回は、歯にかかわる豆知識ということで、「歯は動き続ける」という話をしたいと思います。

歯科矯正で歯並びを整えることができるのは、みなさんご存じのことと思います。だから、「歯が動く」ということも、何となくイメージできるのではないでしょうか。

もちろん歯が動くと言っても、押したらすぐ動くというものではありません。持続的に同じ方向から力がかかることで、ゆっくりゆっくり動いていきます。力は強い必要はありません。弱い力でも力がかかり続けると歯は動きます。その動きは、実にゆっくりで毎日鏡を見ていても分かりませんが、ある日突然、以前と歯の位置が違うことに気づくでしょう。

歯が動くことにより、後天的に歯並びが乱れを生じることがあります。指しゃぶりや?づえなどの悪癖はその代表例です。元はキレイな歯列だったとしても、長く指しゃぶりや?づえを続けることで、前歯が短くなったり、出っ歯になったりしてしまうのです。

歯並びは、かみ合わせや見た目などにさまざまな影響をもたらします。その影響はお口の中だけにとどまらず、顔の骨格や筋肉のつき方にも影響します。顔への影響は顔立ちに影響してしまいます。つまり、後天的な歯列の乱れは顔立ちも悪くしてしまう可能性があるのです。

食べるときのクセも歯並びなどに影響します。赤ちゃんの時の離乳食は、まさに食べることの練習なのですが十分に習得できないと、よく噛まずに飲み込むクセがついてしまうことがあります。よく噛まずに飲み込んでいると、通常、噛むときに使う筋肉が発達しません。次第に、えらが退縮しシャープな顔立ちになっていきます。輪郭は縦長になります。あまり噛まないため、奥歯は通常より伸び前歯が開き歯列が乱れてきます。

人の歯は口を使うことと加齢で、常にわずかに伸びて前方へ動いています。これは生理的な歯の移動と言われるもので、何もしなくても歯列が変わってくる原因です。そのため、若いころは歯並びがキレイでも、年齢とともに乱れてくることがあります。

このように、人の歯は生涯動き続けるので、今、歯列がキレイでも油断は禁物です。歯列に影響しそうな習慣をお持ちならば、早めにやめることをおすすめします。すでに、歯並びが気になっている方は、歯科医院にご相談ください。