いわき市の歯医者さん あべ歯科は痛みが少なく丁寧な治療を心がけます。

初期虫歯を発見するために

歯医者さんの「痛い」「怖い」というイメージ。それは、ひどい虫歯の経験や体験談からくるものではありませんか?

皆さんは虫歯でいきなり歯が痛みだしたように感じるかもしれませんが、実は、痛みが生じる随分前から虫歯はできています。それを放置することで、痛みが出てしまうのです。虫歯の進行の仕方を見てみましょう。

初期の虫歯は、歯の表面のエナメル質が溶けた状態です。白く濁って見えたり、溝が茶色っぽく見えたりします。歯科検診でいう「C0」の状態です。この段階では虫歯ですが、まだ歯の再石灰化が期待でき痛みもありません。進行予防にとどめ削らないことがほとんどです。

「C0」を放置すると「C1」という虫歯の中期へと進行していきます。エナメル質内まで進行し歯の再石灰化は期待できませんが、まだ痛みは出ていないため、気づかないことも多くあります。

さらに進行すると「C2」という状態になります。象牙質まで進行し、違和感やしみるといった症状を感じるようになります。患部を削り歯に詰め物をする必要が出てきます。痛みなどがある場合は、神経(歯髄)をとるなど麻酔を用いた治療が必要になるかもしれません。

「C3」はさらに進み、細菌が神経まで進入した状態です。炎症を起こし激しい痛みを伴うことでしょう。患部を削り、金属やセラミックをかぶせる必要が出てきます。

「C3」を放置するとやがて神経が死んでしまいます。ここまでくると抜歯を考えなければならなくなるでしょう。歯根膜や歯の根の先に膿がたまることも出てきます。

ここから分かるのは、虫歯で痛みが生じるのは相当進行した状態であるということ。痛みが生じてからでは、削ったり麻酔を用いたりしなければならなくなってしまうのです。

これを避けるには、虫歯にならないよう日頃のケアに励むことが大切です。そして、日ごろのケアとともに、虫歯をできるだけ早い段階で発見するように努めることも重要です。虫歯の初期は自覚症状がほとんどないので、自分で気づくのは難しいでしょう。そこで、ぜひ、受けていただきたいのが定期検診です。虫歯がないから歯医者に行かないというのではなく、虫歯で痛い思いをしないために定期検診を受けてはいかがでしょうか。