いわき市の歯医者さん あべ歯科は痛みが少なく丁寧な治療を心がけます。

高齢によるインプラント手術への影響

インプラント技術の進歩により、自分の歯と同じくらいの噛む力が期待でき、見た目もきれい、他の歯への影響が少ないインプラントの魅力はますます注目されるところです。その一方で、インプラント手術が難しいケースも出てきています。

インプラント手術をおすすめできないケースの一つが、高齢です。厳密にいうと、高齢だというだけで手術ができないとするのではないのですが、高齢になるとさまざまなリスクが大きくなるため勧めにくくなるのです。

インプラント手術における歯槽骨の問題は取り上げられることも多く、ご存じの方が多いと思います。高齢者の場合、入れ歯や抜歯後の放置だけでなく年齢の影響でインプラントを埋め込む骨が痩せてしまっていることが多くあります。治療が終わるまで時間がかかることに加え、費用も高くなってしまいます。

インプラント手術は、歯茎を切開し人工歯根を埋めこむ外科的手術です。そのため、健康な方でも一般的な外科手術と同等程度のリスクがあると考えなければなりません。高齢となるとなおさらです。

外見上元気に見える方でも、高齢の場合、体力が落ち免疫機能や生理機能が低下しています。生活習慣病などに罹患しているケースも多くなります。例えば、免疫機能の低下は感染症のリスクが高くなります。お口の中にはたくさんの細菌がいますので、手術による傷口から感染してしまう可能性があります。ステロイド剤服用中の方や抗生物質服用中の方は注意が必要です。

高齢になるとインプラントをするための抜歯ができないケースもあります。骨粗しょう症治療中の方は、薬の影響で抜歯後、骨が腐ってしまう可能性があるので、抜歯自体おすすめできません。

高齢になり、自分自身でお口のメンテナンスができない場合もおすすめできません。インプラントにすると、お口のメンテナンスに高い意識を持つことが求められます。メンテナンスがしっかりできていないと歯周病のリスクが高くなります。

ただ、決して高齢者の全ての方がインプラント手術を行えないというわけではありませんので、まずは歯科医院にご相談ください。また、中年ごろから生活習慣病などのリスクが高くなりますので、高齢ではないからといって油断は禁物です。